【校長室より】吹奏楽部定期演奏会に寄せて

 昨日、吹奏楽部の第33回定期演奏会が砺波市文化会館で行われました。4年ぶりの通常開催で多くの方が来場し、大盛況のうちに幕を閉じました。帰り際、あちこちから「感動した」とか「元気をもらった」と言う声が聞こえてきたのが、とても印象的でした。

 人生の中で、自己の感情が大きく揺さぶられ、「これは生涯ずっと忘れないだろう」と思える瞬間があります。私の場合、最近では、昨年イオンモールとなみで行われた「となみ秋の文化祭」において本校の吹奏楽部がコンサートを開いた日にその瞬間が訪れました。

 僅か30分程の時間でしたが、階段やエスカレータ-、さらに2階のフロアまで埋め尽くされるほど大勢の人が集まり、心から演奏を楽しんでおられる様子でした。地域の様々な人達が砺波高校の生徒を温かく応援していただいているということ、そして生徒達がその温もりを感じ、一生懸命に応えようとしていることに深く感動しました。まさしく、生涯忘れられない光景に触れることができた幸せな1日でした。

 部活動の成果は、決して勝利や入賞だけではありません。活動によって誰かを励ましたり勇気づけたりすることも非常に価値のある大切な成果です。本校吹奏楽部の活動に、新しい学校部活動のあるべき姿を垣間見た気がしました。どうか今後ともご支援のほどよろしくお願いいたします。